「細胞を用いた化粧品等の有効性試験 ～細胞染色および観察編～」の開催

細胞染色および染色された細胞の観察は、細胞の形をただ見るだけではなく、細胞機能を可視化できることから、ヘルスケア産業における製品の効果を効率的にPRするために非常によく行われています。例えば、細胞核を染色し、その数を計測することで細胞増殖の様子を比較でき、またI型コラーゲンを染色することで、その産生量や線維化能を可視化することができます。
本セミナーは、細胞染色および観察を行いたいと希望する現場の研究者および技術者向けに開催いたします。種々の顕微鏡を用いた観察例の他、非常によく用いられる培養細胞の免疫染色についても紹介いたします。さらに色素を用いて染色した培養細胞の明視野顕微鏡での可視化の他、細胞機能に密接に関わる細胞骨格アクチン線維を蛍光染色し、蛍光顕微鏡や共焦点レーザー蛍光顕微鏡による観察を実習形式にて体験していただきます。これらの講習を通じて、細胞染色および観察の基礎を習得できます。
なお、本セミナーは実習を含むため、動きやすい恰好にてお越しください。


講師
東京都立産業技術研究センター バイオ技術グループ 職員


講座スケジュール
13：30～14：30 【講義】
　　　　　　　　1：光学顕微鏡を用いた種々の観察法
　　　　　　　　1-1：明視野観察の原理と観察例
　　　　　　　　1-2：位相差観察の原理と観察例
　　　　　　　　1-3：蛍光観察/共焦点レーザースキャンの原理と観察例
　　　　　　　　2：細胞染色
　　　　　　　　2-1：各種の細胞染色法の紹介
　　　　　　　　2-2：免疫染色の原理
14：30～16：45 【実習】
　　　　　　　　3：ファロイジン染色とクリスタルバイオレット染色の実習
　　　　　　　　4：各種顕微鏡による観察
　　　　　　　　5：質疑応答/解散