「ヘアケア化粧品開発におけるゼータ電位測定の活用」の開催

ヘアケア化粧品の開発において、カチオン性原料を用いることで指通りの向上やパサつきの抑制などの髪質改善効果があると一般的に言われています。
髪質改善効果の評価として摩擦力試験等の力学的試験により、髪質を直接評価することもよく行われています。
このような試験に加え、毛髪表面の電荷とヘアケア化粧品に含まれる製剤の電荷の比較を通じ、毛髪表面へのヘアケア化粧品成分の吸着を理解することは、ヘアケア化粧品の処方改良に役立つと考えられます。
上記の電荷を評価する上で、ゼータ電位測定が良く用いられています。

本講習会では、第一部（講義）にてゼータ電位の基礎知識、測定方法および測定時の注意点についてセミナー形式で解説いたします。
第二部（実習）以降は実機を用いて、コンディショナー中のエマルジョンのゼータ電位とコンディショナー処理前後の毛髪表面のゼータ電位を測定することで、ヘアケア化粧品開発におけるゼータ電位の活用法を習得することを目標とします。

講師
東京都立産業技術研究センター　バイオ技術グループ　職員

講座スケジュール
13:30～14:30
【講義】ゼータ電位の基礎知識
ヘアケア化粧品開発におけるゼータ電位測定の意義やゼータ電位測定の原理、注意点について解説します。

14:30～16:45
【実習】実機によるゼータ電位測定
2名1組に分かれ、交代でヘアケア化粧品溶液およびコンディショナー処理/未処理の毛髪表面のゼータ電位を測定します。

16:45～17:00
【実習】得られた測定結果の議論・質疑応答
測定により得られた結果を参加者内で共有し、結果について議論します。